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ヘッドクリーニングのすすめ

オープンリールデッキの不具合の多くは
日常のメンテナンスで対応できます

ギーギー音が出る、再生音がこもる、録音ができない、直接の原因は、テープ走行系の汚れです。さらにその汚れの原因の多くはテープの経年劣化です。


対応策は以下の2点を行う事です

ヘッドやガイド類のクリーニング。
ヘッドの表面が鏡のようにピカピカになったか目視で確認。


ヘッドのクリーニング方法

無水エタノールを綿棒につけ、ヘッドやテープガイドの汚れを落としてください。 消毒用アルコールや燃料用アルコールは、ヘッドの錆びの原因になり使用は避けてください。クリーニングの動画もご覧ください。


無水エタノールの入手方法

大きなドラッグストアでは取扱いがあるところが多いです。消毒用エタノールしか置いてない店もありますが、これは購入しないでください。ネット通販で購入が安くておすすめです。


ご注意

汚れがひどい場合、数回のクリーニングでは汚れが除去できません。クリーニングはたっぷり時間をかけヘッドの表面が鏡面状態になるまで行ってください。結果を目視で確認することが重要です。


異音発生のメカニズム

経年劣化したテープ自体から、磁性体や接合剤(バインダ)が糊状に溶け出して、ヘッドやテープガイドなどに付着します。付着した汚れとテープとの間で摩擦音が発生します。この不具合は、テープの製造メーカーやタイプで共通の傾向が見られます。また不具合の発生が少ないメーカーもあります。


劣化テープの一時的な復活方法

長期保存テープの復活レポートをご覧ください。


まとめ

オープンリールデッキのヘッドは、使用に伴い必ず汚れます。ヘッドのクリーニングは必須です。 経年劣化したテープを使用すると、再生音の音量の低下や高音が出なくなるなどの症状が発生します。ヘッドの偏磨耗やモーターの過負荷などの原因にもなります。このようなテープは使用を控えてください。


よくある質問

Q:
テープ走行中にキーキー音がするので、ヘッドなどのクリーニングを行いました。その後再生すると音はしなくなりましたが、数分もしないうちに再度キーキー音が出始めました。デッキのテンションが強すぎるとかデッキ側の不具合はないでしょうか?
A:
デッキをオーバーホールしてお返しした後に、よくご相談をいただく内容です。原因は、テープの経年劣化です。不具合の出るテープのご使用は控えてください。